いつも考えさせられるのが「収納」という場所です。
収納は家の設計上は居間やダイニングのような居室に対して
非居室として扱われています。収納のような非居室は
他にも廊下や便所などがあります。簡単にいえば、人間が常に
そこに定住していない部屋を指します。
収納とひと言でいいますが、機能として考えた時、家の中には
昔から収納として使われてきた部屋がいくつもあります。
時代とともに呼び名が変わってきていたりします。
例えば「押入れ」。押入れ収納などと呼ぶ場合もありますが、
日本の家は歴史的に、畳を敷いた和室が中心でした。
その和室の中で押入れは収納として機能してきました。押入れ収納は
非常に便利で今の時代でも活用されています。
さて、押入れ収納が日本の家の収納の原点とすると、現代では
他にどんなタイプの収納術が行なわれているのでしょうか?
そのいくつかを紹介したいと思います。
最近では作りつけではない収納家具を使う方々も多いですね。
収納家具はデザインも豊富で選ぶ楽しいもありますので人気です。
それから収納家具は設計者が四角い部屋を作れば住み手が自由に
家具選びをできるというメリットもあります。
次に収納術として空間を大きく利用した壁面収納という収納法が
あります。壁面収納は壁一面を床から天上までいっぱいに使った
収納術でとてもダイナミックな方法です。家の様々な箇所の余った部分
をうまく使うことでも収納は生きてきます。カウンター下をうまく
使ったカウンター下収納や、階段下を使って空間を有効利用している
例もありますね。
クローゼットは主に衣類のための収納です。人間が踏み込んで入れる
クローゼットのことをウォークインクローゼットと呼びます。
衣類の多い方には大変便利です。
このような収納空間に物をしまうために、さらに収納ボックスや
収納ケースを利用すると整理整頓されます。CD収納などの専用収納も
今ではよく見かけられますね。
さて収納というのは非居室ではありますが、居間やキッチンと同じぐらい、
住み手にとってはなくてはならない空間です。どんなに物を持たない人
にも収納というのは入用になってくるのです。人間の生活とは
目に見える場所ばかりではなく、収納のような目に見えない場所が
常に背中合わせになくてはならないのです。家をつくる時には
収納のことを忘れずに考えてください。作り手である設計者や大工さん
にとっても収納の可能性は無限にあるのです。
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